エムカワ〜るど 

だいたいナイロビ編 ガリッサ編 資料編

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イシリー


ナイロビ=ガリッサ間は毎日定期バスが運行している。
 
バスの出発地点はナイロビの東側にあるイシリー。
ソマリやエチオピア、アラブの人々が多く住んでいる。
ナイロビでも名だたる犯罪地域である。

殺人事件はよく起こるし、警察も及び腰になる場所だ。
昼間でさえ、ひとりで歩くにはそれなりの覚悟をしなけらばならないだろう。

そんなところなんだけど、むかしエチオピア料理店はこの辺りにしかなかったし、ソマリの知人が住んでいたので、イシリーへはよく行った。

エチオピア料理店で飲んだアラビア風コーヒーは、香料が効いていて独特の風味があり、おかわりまでしたいとは思わないが、なかなかいけた。
     


さて、ナイロビからガリッサまでは約370キロ。
6時間ほどバスに揺られて到着する。

朝便と昼便がある。
いくつもの会社がバスを出しているので、とても便利だ。

いまでこそ舗装路がガリッサまで続いているが、15年前は半分しかなく、地道をほこりを舞い上げて走っていた。
悪路のため、定期バスは1往復に1回、ショックアブソーバを交換しなければならなかった。


あの頃は、「シフタ」という武装強盗団が時おり出没し、車を襲っていた。
なので、途中ウカシ(地名)のゲートで集結してコンボイを組み、軍隊の護衛つきでガリッサに向かうのがふつうだった。

ソマリアから最新の兵器を調達していたシフタは、ケニアの軍隊より装備が充実していた。
ガリッサで、血に染まった弾痕だらけの定期バスを見たこともある。


σ(o^_^o)たちは、ハイラックス(トヨタの四輪駆動車)でガリッサに向かう途中、襲われたワンボックス車の横を通ったことがある。

その日、準備に手間取り出発が遅れた。
出発が早かったら、あるいは戦闘に巻き込まれていたかもしれない。

しかし、いまは、シフタなど皆無である。
ナイロビ=ガリッサ間は安全に行き来できるようになっている。

危険なのはエチオピア、ソマリアとの国境付近で、ガリッサよりはるか北である。

ガリッサから国境まで行くには、車でまる2日はかかるだろう。

ハーリンガムからタクシーでイシリーへ向かう。
ハーリンガムからは街の反対側だ。

ダウンタウンの喧騒をぬけてゆく。
   

   

             

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