エムカワ〜るど 

だいたいナイロビ編 ガリッサ編 資料編

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テクニカルトレーニングセンター <自動車整備工場とミシン教室>


政府関係、またミコノの所有する車両の修理を主にしている。
授業料を徴収し、生徒に教えている。

授業料は格安のようだ。
無料だったら、ちゃんと勉強しないかもしれない。



     

ミシン教室。
いまは3人だけだ。

お金がなく布地が買えないので型紙を縫っている。
ミコノの、このあたりの資金援助はどうなっているのかわからない。
自分たちでなんとかするようにしている、とは思う。

「困っているのだったらそれくらいは出せばいいじゃないか」と思う人もいるだろうが、一概にそうとは言えない。

「豊かな者は貧しい者に手を差し伸べる」という考え方がアフリカにはある。
一理あるのだけれど、そこから「貧しいのだから与えられて当然」という心も生まれてくる。

アフリカには先進諸国からの多額な援助、借金がある。
「先進諸国はお金があるのだから、貧しいアフリカに手を差し伸べて当然」という援助慣れがある。

もちろん、ヨーロッパ諸国や米国がアフリカを好き放題かき回した、という歴史はあるし、いまだにそこから脱け出せ得ない現実があるのだけれど。

アフリカの人は恩義を感じるという感覚が希薄だ。
日本人のように彼らは考えないし、善意に感謝はしてもその時だけだ。

しかし彼らには、自分より困っている人がいれば、たとえそれが初めて遇った人だったとしても、たとえわずかな食べ物しか持っていなかったとしても、喜んで差し出すやさしさがある。

お互いの持っている価値観のズレゆえ、救援活動はむずかしいし、時間もかかる。

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